Informationわんちゃんの整形外科疾患のなかでも前十字靭帯の損傷や断裂は多く当院でも小型犬から大型犬まで診察治療をしています。
前十字靭帯の疾患は治療方法が様々ですが、当院では関節鏡で関節内の傷ついた靭帯と半月板を処置しています。
関節鏡によって処置を行うことで、関節内を拡大することができるため肉眼では分かりずらい靭帯の損傷や関節内の炎症を正しく評価することができて、安全に手術を行うことができます。
関節鏡のカメラは1.9mm〜2.4mm程度ですので関節の傷も小さいため、痛みも少ないです。
傷ついた靭帯や半月板を処置してから関節を縫合して、同時にTPLOという前十字靭帯断裂の手術を行います。
前十字靭帯が損傷を受けている段階でTPLOを行うことで靭帯の完全断裂は予防されて、関節炎の進行を抑えることができることが報告されています。そのため当院では前十字靭帯が損傷している場合、手術による治療をご提案しています。
関節鏡手術は腹腔鏡手術と同様に当院では取り入れたばかりの新しい技術ですので、少しでもご理解いただけやすいように解説ページを作成しました。
下の「前十字靭帯断裂の関節鏡手術」をご覧ください
※実際の手術写真を含みますので、ご了承の上ご覧くだい