リンパ腫ってどんな病気?

リンパ腫はリンパ球が腫瘍化することにより過剰増殖する病気です。増殖する部位は様々で全身で増殖する多中心型や腸管で増殖する消化管型、胸腺型、皮膚型などの型があります。

 

症状は食欲低下や体重減少、発熱など非特異的なものが多く特徴的な症状はあまりありませんが、犬で多いといわれている多中心型では、体中のリンパ節が腫れます。腫瘍の悪性度にもよりますが、悪性度の高いものだと数週間で命にかかわることもあり早期の診断、治療が必要となります。

 

診断には血液検査や画像診断、細胞診断を行います。腫瘍性リンパ球が骨髄まで浸潤すると血液中にも腫瘍性リンパ球が出現するようになります(写真)。

 

↑末梢血に見られた腫瘍性リンパ球

 

治療は抗癌剤による化学療法を行います。抗癌剤によく反応する腫瘍なので生存期間を大幅に延ばすことが期待できます。

 

上にも記載したように特徴的な症状が少ない病気なので御家のワンちゃんネコちゃんの体調になにか異変を感じましたらお早めに病院にご相談ください。

鈴木犬猫病院
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