当院では毎月、大学の教員をお招きして整形外科・神経外科の専門外来を行なっております。
今月の専門外来は下記の通りです。
8月29日 土曜日 13:00〜16:00
歩き、動くという行動は生活に必須です。骨関節の病気や脊髄神経の疾患は生活の質が低下します。
動物たちの豊かな暮らしのため、気になる症状のある方はご受診をおすすめします。
専門外来での診断・治療例
※ M・ダックス 10歳
問診:抱きかかえるときにキャンと鳴いた、どこか痛そう
整形外科学的検査:肩関節伸展時疼痛、肩関節の外転域増加
レントゲン検査:肩関節の骨関節炎
診断:肩関節不安定症
治療:内科療法(消炎鎮痛剤の処方と安静)
※ ジャックラッセルテリア 7歳
問診:散歩中に歩き方がおかしくなった、後ろ足が痛そう
整形外科学的検査:膝関節腫脹、膝関節の不安定性(脛骨前方引き出し徴候、脛骨圧迫試験)、膝関節伸展時疼痛、膝関節屈伸時のクリック音
レントゲン検査:前十字靭帯疾患(膝関節液増加、脛骨前方変位)
診断:前十字靭帯断裂、半月板損傷疑い
治療:関節鏡手術(断裂靭帯切除、半月板処置)、脛骨高平部水平化骨切術(TPLO)
※ T・プードル 7歳
問診:時折、後ろ足をケンケンしている。以前から後ろ足を伸ばする仕草が気になっていた。
整形外科学的検査:膝蓋骨内方脱臼グレード3、膝関節の不安定性(脛骨前方引き出し徴候、脛骨圧迫試験)膝関節伸展時疼痛
レントゲン検査:膝蓋骨内方脱臼、前十字靭帯疾患(関節液増加、脛骨前方変位)、骨関節炎
診断:膝蓋骨内方脱臼グレード3、前十字靭帯断裂
治療:関節鏡手術(断裂靭帯切除、関節内精査)、膝蓋骨脱臼整復(滑車溝造溝、内側支帯解放、外側支帯縫縮、脛骨高平部水平化骨切術(TPLO)
※ T・プードル 10ヶ月齢
問診:後ろ足を浮かせている。痛そうにしている
整形外科学的検査:大腿筋肉の萎縮、股関節伸展時疼痛
レントゲン検査:股関節大腿骨頭の変形
診断:レッグ・カルベ・ペルテス病
治療:大腿骨頭切除術