致死率100%の感染症!?

みなさん致死率100%の感染症が存在することをご存知でしょうか?それは狂犬病です。そうです、皆さんが毎年春先になると打つ注射がその狂犬病の予防接種ですね。致死率100%と言う事はこの病気が発症すると必ず死に至るという事です。ちなみに他のよく恐れられている感染症である、インフルエンザが致死率0.05%、SIRDSが9.6%といわれています。

狂犬病は世界保健機関(WHO)によると、全世界で毎年3万5,000~5万人が狂犬病によって死亡しています。

犬以外にも哺乳動物すべてに感染し、人には感染動物に咬まれることにより感染します。症状は発熱、頭痛、倦怠感、筋痛、疲労感、食欲不振、悪心・嘔吐、咽頭痛、空咳等の感冒様症状ではじまります。咬傷部位の疼痛やその周辺の知覚異常、筋の攣縮を伴い、脳炎症状は運動過多、興奮、不安狂躁から始まり、錯乱、幻覚、攻撃性、恐水発作等の筋痙攣を呈し、最終的には昏睡状態から呼吸停止で死にいたります。

日本人が感染した例としては、2006年京都府在住および神奈川県(2年前からフィリピン滞在)の60代の男性2人がフィリピン滞在中に犬に噛まれたことが原因で帰国後に狂犬病を発症し、2人とも死亡した事例があります。

しかしながら、日本では1957年以降、狂犬病の感染はありません。

これは日本の犬の飼い主がしっかり1年に1回の狂犬病のワクチンを打つという義務をはたしているからこそ、なし得ていることであり、それにより犬や猫、ペットと私達との幸せな生活が守られているのです。

鈴木犬猫病院
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