先日、米国アリゾナ州フェニックスで開催されたAO　(Arbeitsgemeinschaft für Osteosynthesefragen)の
Master コースを受講してきました。
AOとは1958年にスイスで設立された、骨折治療に関係した研究をするグループです。
現在ではスイスにとどまらず、世界各国で発展していて、獣医の世界でも骨折治療のガイドライン
となっています。
AOでは整形外科に関する教育活動もされており、獣医学分野ではPrinciple, Advance, Master の3コースが
用意されています。
今回はMaster コースを受講してきました。
同じMaster コースでもその時々で内容が異なりますが、今回の内容は、
様々な競技を行うイヌの整形外科疾患がテーマで、Master コースで初めて行う講義内容でした。
足根関節や手根関節の骨折脱臼、靭帯損傷などの診断から治療法が主な内容でした。
関節の構造が複雑で診断することも難しく、治療も困難なのですが、講師である専門医の
先生方の経験を交えた講義でした。
講義の後すぐに、模型を使った実習ができるので理解が深まり、とても勉強になりました。

日本とは16時間の時差があり、時差ボケが大変でしたが貴重な経験ができました。]

当院では整形外科の診療にも力を入れており、今回勉強した内容を日々の診療に取り入れたいと思います。

院長　鈴木