こんにちは．
獣医師の杉下です．

益々秋が深まってきた今日この頃ですが，いかがお過ごしでしょうか？
季節の変わり目に体調を崩してしまうワンちゃんネコちゃんは多いので，体調管理には気を付けてください．

さて，私は9月30日と10月1日の2日間，JAHA国際セミナー「腫瘍学」に参加してまいりました．
「国際セミナー」ということなので，世界の第一線で活躍されている各分野のスペシャリストによる講義です．ほとんどは外国人講師ですが，今回の講師は北海道大学の細谷謙次先生でした．

細谷先生はアメリカの腫瘍内科と放射線治療の2つの分野の専門医であり，且つ，日本獣医外科専門医でもあります．
まさしくスーパードクター！！！

日頃よく遭遇する腫瘍から，比較的稀な腫瘍まで，2日間みっちり勉強してきました！

疲れた．．．

しかし，とてもとても勉強になりました！！
今回得たことを日頃の診療に還元していきたいと思います！

ちなみに，ワンちゃんもネコちゃんも，死因のトップは「がん」です．
（※調査機関によっては，ネコちゃんの死因のトップは「腎不全」とされているデータもあります．）
いずれにしても，命を脅かす可能性が高い病気です．

しかし，「がん」であっても，早期発見・早期治療ができれば根治できるものもいっぱいあります！
やはり早期発見が大事！！

そのためには．．．
・普段から体をさわる
・口の中をチェックする
・体重の確認
など，色々ありますが，中々難しいですよね．．．

中には，何も症状を出さず，お腹の中でどんどん大きくなっていく「がん」もあります．

ご家族の皆さんが気づいてあげられる「がん」は限られています！

さらに，，
「毎年血液検査をしてるから，うちの子は大丈夫！」

そんなことないです！！

ほとんどの「がん」は血液検査では発見できません！！
「がん」の発見には，レントゲンやエコーなどの画像検査が必須です．

些細なことでも，気になることがあれば気軽にご相談ください！

また，6歳から「がん」の罹患率が増えるというデータもあるので，6歳を過ぎたら，年に1回くらいは「がん検診」を行うことをオススメします！！