犬猫の災害への「備え」について

 

皆さんは犬猫の災害への「備え」について考えたことはありますか?

大切な家族の一員である犬猫の為に、いざという時に困らないように「備え」について考えましょう。

 

災害時に犬猫が一定期間どのような形で暮らすようになるのでしょうか。

 

・同行避難をしてそれぞれの避難所のルールに従いそこで飼養管理をする

(※同行避難とは一緒に避難所まで安全に避難することであり、避難所で犬猫と人間が同室または同じ空間で避難生活を送ることではありません)

・自宅が安全であることが確認できれば、自宅での継続飼養をする

・以前より頼んでおいた親戚や知人に預ける 等

 

この様にいくつかの選択肢がありますが、その為には日頃から「備え」をしていることが重要となってきます。

 

災害への「備え」とは

 

①同行避難した先では様々な動物と同じ空間で過ごすことがあるかもしれません。狂犬病予防接種や混合ワクチン接種、外部寄生虫の駆除などの健康管理が大切です。また、逃げ出した場合などに備え、避妊去勢手術を済ましておくことも重要です。

※「狂犬病予防法」によって、愛犬に毎年1回の狂犬病予防注射を受けさせることは飼い主の義務となっています。特殊なケース(例えば生後90日以内など)を除き、接種をしていない場合、同行避難しても避難所で受け入れを拒否される可能性があります。

 

②突然の災害に驚いてペットが逃げ出してしまい、飼い主と離れ離れになってしまう可能性もあります。名札等の身元表示をし、マイクロチップの挿入も検討しましょう。

(※犬は狂犬病予防法により鑑札と狂犬病予防注射済票の装着が義務付けられています)

 

③安全かつ速やかに避難できるように、また、避難所において周囲に迷惑をかけないように、普段からしつけを行いましょう。無駄吠えをしないことや、決められた場所での排泄、「待て」「おいで」などの基本的な号令に従うなどのしつけが重要です。

 

※ハウストレーニング 

日頃からハウス(クレートやケージ、キャリーケース)の中で過ごすことに慣れさせておくことが重要です。災害発生時にペットをクレートやキャリーごと運ぶことができれば、がれきの上などを歩かせずにすみ、安全に避難できます。また中に入ったまま食事や睡眠をとれるようにしておくと、避難先で役立ちます。

 

④避難場所の慣れない環境で過ごすのは、犬猫にとっても大きなストレスです。可能な限りスキンシップをとったり、匂いの付いたタオルやおもちゃを持っていくのも効果的です。体調を崩してしまう犬猫も多いので、細かく観察してあげてください。また、犬猫用のストレスを軽減する療法食やサプリメントもございます。

 

⑤犬猫用の防災用品は5日分を目安に備蓄しておきましょう。

・フード及び水
・常備薬
・食器
・トイレ用品(ペットシーツ、猫砂など)
・首輪及びリード
・健康の記録(既往歴、ワクチン接種歴がわかるもの)
・写真(飼い主と一緒に写っているもの)
・ケージ、キャリーバッグ
・その他(ガムテープ、おもちゃなど)

 

 

災害時に慌てないように、平時からしっかり備えておくことが重要です。

災害時には、人だけでなく動物も被災します。まずは自分と身近な人の安全を確保し、そして大切な家族の一員である犬猫の安全確保が行えるよう、日頃からの心構えと「備え」が大切です。

 

日常の中で余裕のある時に、少しずつ準備をしていく事をお薦めします。

 

 

下記の千葉市HPに詳しく載っていますので、ご参考になさって下さい。

千葉市:ペットの災害対策について