手術用エネルギーデバイス

エネルギーデバイスってなに??

聞きなれない単語ですので、よくわからないと思いますが、手術に使う道具のことです。

何に使用するかというと「止血」のための道具です。手術中は止血をすることがとても大切です。

止血するには大きく分けると2通りの方法があって、一つは結紮といって糸で血管を縛ります。

もう一つの方法はエネルギーデバイスを使用し出血しないように血管を処理します。

エネルギーデバイスを使用するメリットは、結紮法では体の中に糸が残りますがエネルギーデバイスでは体に糸は残りませんし、結紮法と比較するとエネルギーデバイスの方が手術が早いというメリットがあります。

当院で使用しているエネルギーデバイス(止血のための手術機器)は3つです

一つは電気メス

二つ目は超音波メス

三つ目はシーリングデバイスです

電気メスはなんとなく分かると思いますが、メスの先端に電気が流れて細かい血管を焼き切ることで「止血」をしながら手術をすることができる、とても便利な機器です。

 

二つ目の超音波メスは聞きなれないと思いますが、先端がつまめる構造をしていて、超音波振動が発生する装置です

超音波振動によって体の組織が軟化したのち熱で凝固する仕組みになっています

 

シーリングデバイスは血管をシールするためのものです。

血管にはコラーゲンがありますがシーリングデバイスは血管のコラーゲンをくっつけてしまうため、血管がシールされ止血することができます。

超音波メスと比較してもシーリングデバイスは、より太い血管を安全に処理することができると言われています。

より安全な手術を行うために様々なエネルギーデバイスを取り入れて治療を行なっています。