【症例紹介】若齢猫の骨盤骨折

生後2ヶ月齢の子猫の骨盤骨折を治療しました

骨盤が変形してしまったため、左後肢が動かず排便ができませんでした

F.E.S.S.A管状創外固定器を使用して手術治療を行いました。

F.E.S.S.Aは戦時中、人の指の骨折治療に使用された固定器具です。

創外固定器具には様々な種類があります。

当院ではエポキシ樹脂を使用するほか、IMEXX社のSKシステムを使用していますが、生後数ヶ月の猫ちゃんには重たいかと思います。

F.E.S.S.Aは非常に軽いため若齢の猫ちゃんの骨折治療器具として適していると判断して使用しました。

術後に一過性に後肢の麻痺が見られましたが症状は改善し、排便もできるようになりました。

術後5週間程度で段階的に創外固定を除去しました。