当院では高度二次医療施設(大学病院、専門病院)との連携をしていますが、可能な限り自院での対応力を高め、難しい疾患も診断から治療までできるようにつとめてきました。
地域の動物のため、飼い主様のご期待に応えるため努力してきて色んな機器を導入しています。
昨年もたくさんの機器を増設をしました。
【レントゲン装置】
レントゲン装置は管球と呼ばれる部品が劣化してくると撮影できなくなってしまいます。
これまで使用していたレントゲン装置は10年ほど経過していて、毎日何度もレントゲン検査をしていますので、管球が劣化してきていました。
新たにレントゲン管球と透視装置というレントゲンTVを入れ替えました。
新しい機器は性能が向上してコンパクトになりました。
【歯科用レントゲン装置】
全身のレントゲン装置と合わせて、顎骨を局所で検査することができる歯科用のレントゲン装置を導入しました。
局所撮影検査することができるようになり、X線被ばく線量を軽減し歯槽骨の状態を鮮明に検査することができるようになりました。
【歯科用処置台】
歯科用の処置台を昇降機能付きの処置台に入れ替えました。
歯科処置を行う際には処置台を昇降することができるようになり、獣医師の肉体的負担も軽減できますし、処置もしやすくなりました。
【眼科用検査装置】
眼科検査用のランプはこれまで使用していたものに追加して、検査画像をコンピュータに転送することができるようになりました。
画像を保存することで、飼い主様に目の状態を確認していただけますし、治療経過を保存することができるようになります。
獣医師間でも治療経過を共有しやすくなるなど、良い事ばかりです。
鮮明な角膜の状態が確認することができて、画像保存が可能です。
画像検査は診断が主観的になり、判断が難しいことがありますが、正しい検査を鮮明に撮影することで検査の精度が高くなりますので、色んな検査機器が必要です。
【ICU装置】
これまで使用していたICUに加え2部屋のICUを増設しました。
緊急疾患や手術後のケアのためにICUを使用していますが、不足していたので増設しました。
【手術室の改装】
手術室を改装し、器械棚作成して取り付けました。
当院では、お腹の中や胸の中、骨や関節の手術など色んな手術治療をしています。
それぞれの手術には必要な専用の器具があります。器具の保管管理するため、手術室を改装しました。
電気メスやレーザーメス、血管シーリング装置など沢山の装置もあるため、一部棚を造作していただき納めることにしました。
獣医療は日々発展していて、以前までは分からなかった疾患が診断できるようになったり、治療が困難とされていた疾患も治療ができるようになっています。
病院には設備と、設備を扱う技術の両方が必要です。
地域の動物のため、飼い主様のご期待にお応えするため、これまで培ってきた経験をさらに向上するため、新しい取り組みを今後も続けてまいります。
遅くなりましたが本年もどうぞよろしくお願いいたします。