血管肉腫の起源が変わりました。

血管肉腫の起源はつい最近までは血管内皮細胞が起源であるとされていました。

最近の研究で、血管肉腫は血液中を循環する骨髄の多能性幹細胞から由来する悪性腫瘍であるということに差し替えになりました。

初期の皮膚血管肉腫や、第三眼瞼に発生した血管肉腫は、皮下に形成されるような転移する可能性は低いのですが、ほとんどの血管肉腫は非常に進行が早く、急速に浸潤、転移します。

更に昨年B細胞性リンパ腫や血管肉腫の多発犬種であるゴールデンレトリバーのDNAの中にそれら癌を発生される要素が発見されました。

これはワンメディスン・ワンヘルスの考え方のなせることだと思いますが、人でB細胞型の非ホジキン型リンパ腫と血管肉腫を発生しやすい人のDNAを手本にしてゴールデン・レトリバーでのDNAの中で同様の箇所が同じ構造であることがわかった。

(Genom-Wide Association Study Identifies Shared Risk Loci Common Two Malignancies in Golden Retrievers.)

これまで言われていていた血管肉腫は、多中心性であることや、STAGE分類と抗癌剤の有効性の関係などが、少し矛盾点がありました。

今回の多能性幹細胞由来と言うことで、今まで疑問に思っていたことが少しわかったような気がします。

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